2009年4月16日木曜日

浅草岳を滑る

2009年4月11日土曜日

標高が1600mに満たないながら越後~会津の豪雪地帯に有って山スキーで良く滑られる浅草岳。三月最終週に行く準備をしていたんだが、期待外の大雪で関温泉スキー(sarc)へエスケープ。2週間ぶりの仕切りなおしとなった。
くにと二人で金曜夜出発し、最寄りの道の駅いりひろせで満月の下で車泊。
参照したガイド本は皆ムジナ沢を紹介してたけど、今回は一週間前の魚沼市スキーツアーも使う尾根ルートで行くとして、除雪末端でもある大自然館駐車場(標高490m)に車を停め、すぐにシールで林道を登り始めた。 尾根に取り付いてから、先行してった山スキーヤーと前後しながら高度を稼ぐ。800mあたりから振り返ると破間川を挟んで対峙する守門岳が白い山容を見せる。稜線部の雪解けがかなり進んでるようだ。雪庇に亀裂が入った箇所は慎重に歩き、ブッシュをかわすため二度板を外し少しだけ薮をこいだ。地形図の1246mを越え尾根が水平になった当りで大休止。野鳥の声に聞き入りながら湯を沸かしゆっくり飯を食う。嘉平与ボッチ(1484m)周辺は雪が割れトラバース出来ないので、板を手に持ちピーク付近を歩いて越える。その先、前岳までは北側へ大きくせり出した雪庇の付け根を行かざるを得ない。ヒビが見え、南側も急斜とかなり緊張しながらかわす。
前岳(1568m)で「疲れた」というくにをデポしてから、浅草岳(1585m)へは単独で向った。短い登り10分ほど。山頂からは、まさに360度の大展望。近くの鬼ガ面山の断崖、足下の田子倉湖、どーんとした守門岳、長く快適そうな早坂尾根を眺めて大満足。
小さな上り下りが続くためシールを付けたまま山頂を後にし、くにをピックアップすると、登ってきたルートを"基本"そのまま降りる。斜度や疎林具合が適当な斜面も幾つか有ったが、日射と高温で溶け溶けな雪は滑り難く、何度かは雪掴みにやられもした=前ゴケ。疲れもあって滑りを楽しむ余裕はなく、安全第一で下った。
ミスルートは傷が小さな内にGPSでリカバー。Map入りGPSで現在地と登りのトレースを確認し、地形図と照らし合わせてルートを考える。今シーズン初め立山から何度か使って、やっとVISTA HCxが馴染んできたようだ。

登り下りとも予想以上に時間を取られてしまい最寄りの国民宿舎"浅草山荘"の日帰り入浴時間17時に間に合わず、道の駅近くの"旧"村営寿和温泉で汗を流してから帰途についた。
久し振りに、二人きりでのスキーツアー。歩き出しから山頂まで標高差1100mは草臥れたが、初めてで知らない山ならではのルートファインディングや雪庇な稜線歩きと緊張感を楽しめた。さすが山スキー名山だけあって、同じルートで数組10人以上が入山していたのは心強かった。
次はどこへ行こうか?と相談始めてる。

轍を使って書いた詳細 →

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