2009年7月5日(日)
劔岳 点の記は越中の人たちが関わってらっしゃると聞いてから、ワシら未踏の天下の名山"剱岳"を北陸道や富山平野から遠望し、立山から仰ぎ見る度に気になっていた映画だ。
スナさんが混雑掻き分け観てきたっていうので覚悟して上映1時間前にチケットを求めに窓口に向うと「こことここ以外はどこでもお選び頂けます」と云う。そのシネコンプレックス第二の箱が2%に満たない販売率と云うのだ。さすがに開演時には二倍ほどに増えていたが廻り中スカスカでキレイな空気な映画館の新しいユックリ出切るシートで落ち着いて映画を楽しめた。
ワシ的なKEYWORDはこうすけ。新田次郎の原作本を読んでいたワシらにとっては原作との対比をしながら観てしまう事になったのは仕方ない事。原作に居なかったこうすけ君に象徴される短時間に詰め込むためのご都合主義的なエピソードが鼻についたのは否めない。
が、ヘリを使わず脚で登り、全てロケで撮ったという映像の美しさと迫力は想像以上で、自ら歩いた俳優達の演技が自然だったのには好感を持てた。しっかりした考証に基づいたと期待される測量器具や登山者の衣装の精密さにも感心する。ただ、映像を大切に思うカメラマン監督のこだわりか文字による説明が殆ど無く、この山域に不慣れな観客には劔と富士の頂しか識別できなかったのじゃないか、と心配になった。
すみません、↓にコメントを入れてしまいました!
返信削除今月3連休にまた信州へ行ってきます。
白馬方面でしたね。自然園楽しんできてください。
返信削除自然園から二時間半ほどで山頂に立てる白馬乗鞍岳の上に立つと、後立山連峰との名前とおり、黒部の山々越しに立山や劔が見えると思います。
ワシらは八ヶ岳を歩くつもりです。
そうか、原作読んでないから、なんの抵抗もなかったわ。
返信削除親子の葛藤と言うより、芦峅寺の案内人達の心情をより浮き彫りにしたかったのでは、、、と、勝手な想像ですが。
スナさんの仰るとおり。原作じゃ長次郎さん達が芦峅寺の人間から腐った卵をぶつけられたりするんです。
返信削除こうすけ君がナンボ体力自慢の若い盛りでも、ふかし芋を風呂敷に担いで五里の険しい山道を立山温泉まで駆け上るってのは無理な話だし(それで、パンプレットの地図でも立山温泉の場所をハッキリ書かなかったんかも?)
あんな絶妙なタイミングで山頂に立って手旗信号で友情を交わすなんて脚色は要らんことです。
一度、地形図追っかけながら新田次郎の原作を読んでみて下さい。ぐいぐい来ますよ。